株式会社決断力

もう“忙しいだけ”で終わらせない! 士業が1年で売上を2倍にする「時間戦略7ステップ」

■導入:忙しいのに、なぜ売上が伸びないのか?

あなたは今、こんな感覚を抱えていませんか?

もし一つでも当てはまるなら──
あなたの問題は「努力不足」ではありません。
“時間の使い方の構造”が間違っているだけです。

士業は「忙しさの罠」に陥りやすい職業です。
特に開業3〜10年の士業に多いのが、次の状態です。

これは能力の問題ではなく、構造の問題です。
そして、構造を変えれば売上は2倍に伸びます。

私はこれまで1,000人以上の士業・経営者と向き合い、
「月商100万円を突破する人」の共通点を徹底的に分析してきました。

その結論はただ一つ──
月商100万円を超える人は、“時間の使い方”がまったく違う。

本記事では、士業が売上を1年間で2倍にするための
**「時間戦略7ステップ」**を完全公開します。
(あえて控えめな目標設定にしています)

この内容は、実際に私のコンサルで売上が伸びた士業さん達が実行した方法そのものです。
社労士の坂田さんの動画は、画像をクリックしていただくとご視聴になれます。

このラインより上のエリアが無料で表示されます。


第1章:士業の売上は“時間の構造”で決まる

士業にとっての時間とは、単なる「作業時間」ではありません。

売上を伸ばせない士業の典型パターンはこうです:

❌【忙しい → 疲れる → 思考停止 → 未来投資ゼロ】

逆に売上が伸びる士業はこうです:

⭕【構造を整える → 未来投資 → 紹介が増える → 売上が伸びる】

違いが出るのは、**“時間戦略”**だけです。


士業の多くが「忙しい」と口にします。
日中は打ち合わせや来客
夜は書類作成やメール返信
気がつけば22時
そんな日々が当たり前になっている方も多いのではないでしょうか。

でも、ここで一度立ち止まって考えてほしいのです。

あなたは「1ヶ月に何時間働いているか」を正確に把握していますか?

これを即答できる士業は、意外と少ないものです。
なぜなら、時間を「感覚」で捉えているからです。

「朝から晩まで働いてる」
「土日も何かしら仕事してる」
そんな風に“忙しさ”は感じていても、どれだけの時間を業務に使っているかを「数値」で把握できていなければ、経営判断は誤ります。

「数値化できないものは、改善できない」
ウィリアム・トムソン(ケルビン卿/Lord Kelvin)
19世紀の物理学者。温度の単位「K(ケルビン)」の由来になった人物の言葉です。


たとえば、以下の項目を正確に出してみましょう:

実際に計算してみた士業の方は、こうつぶやきます。
「え、思ってたより少ない…」
「これじゃ売上が伸びないわけだ…」


ここに、重要な気づきがあります。
**“時間が足りない”のではなく、“使える時間が限られている”**という事実に、まず目を向けるべきなのです。

士業は「作業量=売上」の傾向が強いビジネスです。
つまり、持ち時間を知らずに売上目標を立てても、絵に描いた餅になりかねません。

まずは「現実を見える化」する。
それが、時間戦略の出発点であり、士業経営の本当の意味での立て直しになります。


次章では、この「持ち時間」の内訳をどう最適化し、利益を生む時間に変えていくか。
その具体的なステップをご紹介します。


第2章:「時間の棚卸し」で浪費を特定する

「こんなに忙しいのに、なぜ売上が増えないのか?」

多くの士業が抱えるこの問いに対する答えは、シンプルです。
それは──あなたの時間の大半が、「売上に直結しない活動」で埋まっているから。

実はこの“構造的ムダ”こそが、あなたの売上を止めている最大の原因なのです。


■ まずは「現実」と向き合う

ここで、1週間の「時間の棚卸し」をしてみましょう。

難しく考える必要はありません。
紙でもスマホのメモでもOKです。1時間単位で「何をしていたか」を1週間だけ記録してください。

そして、そのすべての行動を次の3つに分類します。


①未来投資時間(=売上を“生み出す”時間)

→この時間が、あなたの”将来の売上”を作り出す”時間です。


②維持時間(=業務を“回す”時間)

→必要なタスクですが、こればかりに時間を使っていると、売上は横ばいになります。


③浪費時間(=“成果に無関係”な時間)

→本人は“頑張っているつもり”でも、実質的にはゼロを積み重ねている時間です。


■ ほとんどの士業が「②+③」で7〜8割を占めている

私がこれまで伴走してきた士業の方のほとんどが、棚卸しの結果に驚きます。

「思っていたよりも“未来を作る時間”がなかった…」
「メールと事務と会議だけで、1日が終わってた…」
「売上が増えないのは、努力不足ではなく“時間の配分”が間違っていたんだ…」

忙しいのに成果が出ない理由は、ここにあります。


■ 売上を伸ばしたければ、「時間の構造」を変える

まずやるべきは、「未来投資時間の割合を増やす」こと。

1週間のうち、たった3時間でもいい。未来の売上を生む活動に“意識して”時間を投資していくこと。
この小さな積み重ねが、半年後、1年後の売上を大きく変えていくのです。


あなたは今、どの時間に最も多くを費やしていますか?
そして──未来の売上を生むために、今週どれだけの時間を投資できますか?

次章では、限られた時間を“どう設計するか”という視点で、「週次時間ブロック戦略」へ進みます。

第3章:未来投資時間を“最優先ブロック”にする理由

売上を2倍に伸ばした士業の方々には、ある共通点があります。
それは──
「未来投資の時間を、最優先でカレンダーに入れている」
という行動です。

「忙しくて時間がない」
「今日やるべきことが多すぎる」
──その気持ちは痛いほどよくわかります。

でも、売上や成果を伸ばす人は、逆なんです。
「未来のための時間こそ、最優先でブロックする」
ここに、結果を出す人の時間戦略があります。
「ブロックする」とは、バレーボールのブロックのように、入ってくるものを押し留める。つまりあらかじめ予定を入れないようにブロックする、という意味です」

たとえば、1日たった30分でも構いません。
週に3回、30分。月に10〜15時間。

この「10時間の未来投資」が、実は──
**売上を2倍にする“黄金時間”**なのです。

では、未来投資時間とは何でしょうか?

・新サービスの構想を練る
・集客導線を設計しなおす
・リストを整理し、紹介者に連絡を入れる
・動画や投稿などの発信準備
・新たな外注やツール導入の検討
・セミナーや登壇準備
・料金改定の戦略を立てる

これらは、今日の売上ではなく、
**「来月・来年の売上をつくる行動」**です。

そしてここがポイントです。
未来投資の時間は「空いたらやる」では、絶対に確保できません。
「予定に先に入れる」──これが鉄則です。

Googleカレンダーでも紙手帳でもOKです。
まずは、週に1〜2回、30分のブロックを入れてみてください。

予定に入れることで、
・緊急対応に奪われない
・日々のタスクに流されない
・未来の売上を“自分でつくる”という意識が芽生える
という効果が生まれます。

忙しい士業ほど、時間を奪われる日々です。
だからこそ「未来投資時間の設計」こそが、売上アップのカギとなるのです。

今週、あなたの予定表に──
未来を変える30分を入れてみませんか?


第4章:「委任・外注・自動化」で“忙しい”から脱出する

士業であるあなたの1時間は、単なる時間ではありません。
それは、専門知識・経験・判断力が詰まった“高度な価値提供の時間”です。

にもかかわらず──
時給3,000円以下の事務作業に、貴重な時間を使っていませんか?

あなたの1時間の価値は、少なくとも15,000円〜30,000円はあります。
それなのに、領収書の整理、請求書の発行、予約メールの返信、SNSの投稿文作成…
これらの作業を、あなた自身が毎日コツコツこなしていたら、どうなるでしょうか?

その答えはシンプルです。
「いつまで経っても、忙しいまま」。

士業にありがちな罠。それは──
**「全部自分でやった方が早い」**という思い込みです。
あなたは、能力も高いし、意欲も高い。
ですので、つい「自分がやらなきゃ」と思い込んでしまうのです。

たしかに最初は、任せるより自分でやった方が効率的に見えるかもしれません。
でも、その“効率”があなたの未来を奪っているとしたら?

これから事務所を成長させたいなら、「やること」ではなく「やらないこと」を決めること。
未来に投資する時間を生み出すために、“やらない勇気”が必要です。


✅ 士業が手放すべき5つの業務

以下は、早急に「委任・外注・自動化」すべき代表的な業務です。

  1. 経理業務:会計ソフト+記帳代行でOK。税理士に丸投げする選択もあり。
  2. 事務処理:スケジュール調整、請求書送付、顧客管理などは秘書に任せて。
  3. SNS投稿:発信アイデアだけ自分で考え、投稿作業は代行で。
  4. 画像制作:Canvaで簡単に作れるが、自分でやる必要はありません。
  5. 予約・連絡管理:自動返信システムやフォーム設置で十分対応可能。

「今は外注する余裕がない」
「人を雇うのが不安だ」
──そう思うのも当然です。

ですが、時間を奪う作業を手放さない限り、いつまでも“労働集約型”から抜け出せません。

むしろ今、あなたが最初に外注・委任すべきは、“時間”そのものです。
つまり、「誰かにやってもらえば、時間が浮くこと」を最優先で手放してください。

その時間を、「仕組み化」「集客導線」「商品設計」「紹介づくり」「未来への学び」に使っていけば──
あなたの売上は、今よりも確実に伸びていきます。


今こそ、考えてみてください。
あなたが本当にやるべき仕事は、何ですか?
そして、誰にでもできる仕事を、なぜ今も“あなたが”やり続けているのでしょうか?

“手放すこと”こそが、真のプロフェッショナルの選択です。
(上手な委任の仕方がありますが、ここでは詳細説明を割愛します)

第5章:高単価化のカギは「価値の言語化」にある

あなたの時間価値を高める方法として、高単価化があります。
貴重な時間を、より価値の高い活動に振り向ける時間戦略です。


士業の売上は、たったひとつの式で表せます。

売上 = 単価 × 相談数 × 紹介数 × リピート率

シンプルな式ですが、多くの士業が最初の「単価」でつまずきます。
「もっと高く請求したいけど、言い出しづらい」
「相場があるから仕方ない」
「価格を上げると依頼が減るのでは…」
そんな声をよく耳にします。

でも、単価を上げられない本当の理由は、「お金の問題」ではありません。

それは、自分の価値を“言葉で伝えきれていない”こと。

士業の提供するサービスは、目に見える「モノ」ではありません。
・時間の節約
・トラブル回避
・安心感の提供
・経営判断の支援
こういった“無形の価値”を、どうやって伝えるか。ここがすべてです。

たとえば──
「契約書を作ります」だけなら3万円でも高いと感じられるかもしれません。
でも、「契約書がなかったことで実際に数百万円の損害が出た事例」を語り、
「この一枚の契約書が、あなたのビジネスと信頼を守る盾になります」
と伝えたら、どうでしょうか。

同じサービスでも、伝え方が変わると「価値の見え方」が大きく変わります。
つまり、高単価化とは「お金の話」ではなく、「価値の言語化」なんです。

そしてこれは、営業が苦手な士業こそ、最初に取り組むべきテーマです。

言葉にして伝えられるようになれば、紹介も増えます。
相手が他人にあなたを説明できるようになるからです。

単価が上がれば、焦って相談数を追いかける必要もなくなります。
少ない依頼で、より深く、より本質的なサポートができるようになります。

その結果、リピート率も上がります。
「この先生じゃないとダメ」と言われる関係が生まれるからです。

──すべての起点は「価値を伝える力」です。

あなたの提供している価値は、相手に届いていますか?

見えない価値を、見える言葉に。
その先に、あなたらしい高単価の仕事と、信頼に支えられた安定経営が待っています。

言葉にするのは、とても難しいです。
そのために、時間も必要です。
でも、ここを乗り越えないと単価アップにはつながらないのです。


第6章:紹介が自然に生まれる士業の「時間」と「構造」

営業活動しないと集客できない。
でも、営業が苦手・・・
こうお感じになる士業のなんと多いことか。

であるならば、
お客様を笑気していただくと、営業も楽になりますし、時間も節約できますよね。
士業は、紹介営業をマスターすると、売上アップします!


紹介で仕事が回っている士業には、ある共通点があります。
それは、「努力」ではなく「戦略」で紹介が起きているということです。

紹介される士業には、いくつかの明確な特徴があります。

つまり、紹介される士業は、「誰に」「何を」「どんな言葉で」届けてほしいかを、事前に整理し、時間をかけて伝える準備ができているのです。

一方、紹介が起きない士業に共通するのは、ここが曖昧なこと。
「誰でも対象です」「なんでも対応できます」といった姿勢は、紹介者に“判断”を委ねてしまうため、結果的に紹介が起きません。

紹介者の頭の中には「〇〇で困っている△△さん」という“顔”が浮かぶ必要があります。
士業自身がそのイメージを共有できていないと、紹介者は「誰に紹介すればいいのか」がわからないのです。

ここで重要なのが、“時間の使い方”です。
紹介が起きている士業は、紹介者との信頼構築や1to1のための時間を、あらかじめ予定に組み込んでいます。
「空いてる時間に1to1しよう」ではなく、「紹介が生まれる構造をつくるための時間」を先にブロックしているのです。

時間戦略の視点から見ても、紹介設計は極めて戦略的な活動です。
なぜなら、“紹介”とは、目の前の売上ではなく「未来の売上」を生む行動だからです。

紹介が自然に生まれている士業は、紹介の仕組みづくりに、日々の時間を投資しています。
紹介カード、事例リスト、トークスクリプト、1to1の設計など──
これらはすべて「努力」ではなく「構造」でつくられます。

紹介営業で成功する士業が実践しているのは、次の3つの時間戦略です。

  1. 【発信】紹介者が記憶に残るように、自分の専門性や事例を伝える時間
  2. 【対話】1to1を通じて、紹介者の頭に“困っている人の顔”を浮かばせる時間
  3. 【設計】紹介を受けやすいように、自分の伝え方・資料・仕組みを整える時間

これらを“見える化”し、“先に予定化”することが、紹介が生まれる士業の時間戦略です。

紹介が増えるのは偶然ではなく、必然。
そのカギは、「時間の使い方」と「紹介の構造化」にあるのです。


第7章:時間投資の可視化とROI(時間対効果)を上げる方法

時間は、最も重要な経営資源でありながら、最も軽視されがちな資源でもあります。とりわけ士業のように「目の前の業務に忙殺される」仕事においては、自分の時間がどこに使われているかを正確に把握している人は多くありません。しかし、ここにこそ、月商を伸ばす突破口があります。

まず、最初に取り組むべきは第2でお伝えした章【時間の棚卸し】です。
1ヶ月間のスケジュールを見返し、業務内容を分類してみましょう。
おすすめの分類は以下の3つです。

  1. 売上に直結する時間(例:商談、顧問対応)
  2. 将来の売上につながる時間(例:SNS発信、セミナー登壇、1to1)
  3. 売上にならない時間(例:雑務、事務処理、移動)

この分類を通じて、あなたの時間の使い方にどれだけ“未来投資”があるかを可視化できます。

次に行うのは「時間あたり売上=時間ROI」の算出です。たとえば、1件10万円の契約を取るために、準備・1to1・相談・契約業務で合計10時間かかっているなら、時間ROIは1万円/時間となります。一方、単発1万円の業務に3時間かかっているなら、ROIはわずか3,333円/時間に過ぎません。

このように数値で見ると、「どの仕事に注力すべきか」が明確になります。高ROIの仕事に時間を再配分し、低ROIの仕事は削減・委任・自動化する。この構造設計が、士業の飛躍には不可欠です。

さらに重要なのは、【未来投資時間】の設計です。未来投資とは、「今は収益にならないが、将来の高収益につながる行動」に時間を投じること。具体的には、こんな時間が該当します。

これらの時間は、即効性はないかもしれませんが、積み上げることで後々「選ばれる士業」になります。

まとめましょう。

✔ 時間の使い方を分類し、見える化する
✔ 時間あたり売上(ROI)を計算して、再配分する
✔ 将来に種をまく“未来投資時間”をスケジュールに組み込む

売上を上げたいなら、「何をするか」ではなく「何に時間を使うか」に焦点を当てる。時間戦略を持つ士業こそが、価格競争から脱し、紹介も売上も安定させていくのです。


最終章:努力ではなく、“時間設計”が人生を変える

多くの士業が、売上が伸びない原因を「努力不足」や「営業力のなさ」と考えています。
でも、実際は違います。

本当に必要なのは、時間の構造を変えること
つまり、あなたの「時間戦略」をつくり直し、未来投資の時間を確保することです。


たとえば、こんな変化が生まれます:

✅ 未来投資の時間を先に確保することで、焦らず営業できる
✅ ターゲットが明確になり、紹介者から“思い出される人”になる
✅ 発信や1to1が仕組み化され、見込み客が自然と増える
✅ 高単価案件への提案に時間を使えるようになり、単価が上がる

これらは、すべて「あなたの時間が設計されている」からこそ実現する成果です。


下の図をご覧ください。


このプロセスには、必ず“時間”が必要です。
学ぶための時間、思考する余白、戦略を実行するブロック。

それがなければ、どれだけ知識があっても、成果にはつながりません。


あなたはもっと価値を生み出せる存在です。
ただ、その価値を発揮するための「時間の土台=構造」が整っていないだけかもしれません。

時間を整えることは、未来を整えること。
そして、それはあなたの年収、働き方、自由度、人間関係──すべてに影響を与えます。


ここまでお伝えしてきた内容には、すべて共通の土台があります。
それは、**「時間戦略」**です。

✔ 時間を使って棚卸しする
✔ 時間を使って戦略を設計する
✔ 時間を使って実行と振り返りを行う

つまり、「未来の売上を生み出す時間を確保できるかどうか」が、人生を分ける分岐点になります。


最後に。
あなたの成功に必要なものは、「根性」ではありません
必要なのは、戦略。そして、その戦略を実行する「時間のブロック」です。

時間の棚卸し、未来投資時間の設計、紹介戦略の構築──
どれも、今すぐに始めることができます。

もし、「どこから手をつければいいかわからない」と感じたら、
どうか一人で悩まず、お気軽にご相談ください。

あなたが「本当にやりたい仕事」で、喜ばれながら成果を出す未来を。
その第一歩は、今日この瞬間から、始められます。

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