【事例】頑張れ!FA宣言を決断したプロ野球選手たち

10日は、プロ野球のフリーエージェント(FA)宣言の締切日でした。

 宣言したのは、6選手。

脇谷亮太(西武)
田中浩康(ヤクルト→宣言後残留)
高橋聡文(中日)
松田宣浩(ソフトバンク)
木村昇吾(広島)
今江敏晃(ロッテ)

 12日から、各球団との交渉が始まります。

 プロ野球選手にとって、FA宣言はとても大きな決断です。

 プロ入りしてから、「お世話になった球団」という情緒的なこともさることながら。
「ほかの球団からの評価も聞いてみたい」という、プロ意識もあります。

 「自分はもっとやれるはず!」と思っていても。
なかなか出場のチャンスに恵まれていなかったり。
トレードで、思いがけないタイミングで他球団に移ったり。
自分の意思で、自分を評価してくれる球団に移ることができる チャンスです。

 サラリーマンであれば、入社して配属されてから、異動や昇格は会社が権限を
握っています。
悲喜こもごもの人生のきっかけになるのが、この異動や昇格。
自分の意思でコントロールできないところに、その源があります。
FA宣言できるプロ野球選手のことを、うらやましく思うサラリーマン諸氏も
多いことでしょう。

 でも このFA宣言、良いことばかりではありません。
多くの球団は、FA宣言したあとで残留することを認めていないからです。
年俸の高騰を避けるためとか、いろいろと理由はあるようですが。
一度FA宣言したら、帰るところが無くなるリスクがあるのです。

 それでもなお、自らを試す決断をするプロ野球選手たち。
自分の想いを遂げて、2016年度はより一層活躍してくれることを、ひいきの
球団とは別に応援して参りたいと思うのです。