英語力より、まず語学力

就職活動について、いつも感じる違和感。
「即戦力」って、何だろう?ということです。

仕事とは、いくつかの段階を経て上達するものです。
まずは、言われたことをきちんとやり遂げるスキルを身に付けること。
これができなければ、仕事を任せてもらえません。
基本的なことであっても、簡単そうに見えることがあっても。
奥が深いのが「仕事」ですよね。

その先に、自分で判断してコントロールする段階があります。
どうも、このことを「即戦力」と呼んでいるように、私には感じられます。

でも、そんなに簡単に自分で判断なんてできませんよ。
私でも、新しい組織で新しい仕事に就いたら、慣れるまでは時間がかかります。
私なりのやりかた、考え方では、その組織のやりかた、考え方と合わないことがありますから。
そう、「スキル」ではなく、「スタイル」が違うのです。

「語学力」にも、同じことが言えます。
言葉が出来たら、仕事ができるのではありません。
まずは、仕事の基本となる「スキル」を身に付けないといけません。

仕事のスキルとは、どれがいいか、どれがわるいか、どうすればいいかを「決める力」です。
マニュアルを理解して、使いこなせる力です。
これは、一朝一夕では身につきません。

どうも、このあたりを明確にしないままに「即戦力」「語学力」と言っている企業が多いように感じます。
困ったものです・・・