私たち夫婦は、今年で結婚25周年の銀婚式を迎えます。
1年1年の積み重ねで、ここまで来ることが出来ました。
今でもたいへん仲が良い私たちですが。
見合い結婚だというと、いつも驚かれます。
しかも、私は26歳で最初のお見合いで結婚を決断しました。
見合いするのも、決断するのも早いと言われます。
結婚が人生の重大イベントであることは、今も変わりません。
それまでに経験する進学や就職のように、ある年齢が来ればみんな揃って決断を迫られるのと違います。
大人になっていれば、年齢は幾つでも関係ありませんし。
無理に決断する必要もありません。
そして何より、初めて「個人」を相手にしての決断です。
進学や就職というのは、学校や会社という、いわば「法人」が相手のもの。
自分がこうだ!と決めれば、あとは自分が相手が望む一定のレベルに達していることをクリアすればいいのです。
結婚だけは、そう簡単には参りません。
自分の気持ちや生活能力が大切なのは当然ですが。
相手の「合意」を取り付けなければいけません。
ここに、大きなヤマがあります。
このヤマを前にして、ひるんでしまうことがよくあります。
映画でもドラマでも、揺れる想いとして描かれます。
こういうときに背中を押してくれる人が居ると、どんなに心強いことでしょう!
自分だけで考えると、前に進むという決断はなかなか難しいです。
今でなくてもいい、この相手でなくてもいい、ほかにもっと素敵な人が現れるはず。
そんな考えが、前面に出てきますから。
決断は自分だけがしているものとは限りません。
結婚の場合は、相手も決断しているのです。
そして、親を始めとして周りの人々もそれなりに決断しているのです。
自分のことを客観的に見ることが出来て。
後押ししてくれる人の存在に気付くことができれば。
結婚の決断も、しやすくなるのではないでしょうか。