【コラム】運がいい人と悪い人の違い

 あなたは、「運がいい人」と」聞いてどんな人だと思いますか?
右肩上がりで、成功に向かって一直線!と思いますか?

運がいいからと言って、トラブルに巻き込まれないわけではありません。
不幸な目に合うのは、万人共通なのです。

何が違うかといえば。
運が悪い人は、同じようなトラブルに何度も巻き込まれます。
例えば、何度も離婚しているとか。
従業員とのトラブルを、何度も繰り返すとか。
同じところをグルグルと回っているようなものです。

運がいい人も、トラブルに巻き込まれるのですが。
トラブルのレベルが上がってゆくのです。
最初は、従業員とのトラブルだったとしても。
次は、事業用不動産の取得についてのトラブルになり。
さらには、会社買収のトラブルになるとか。
事業のスケールが大きくなるにつれて、トラブルのスケールも大きくなるのです。

このことは、1万人の人生を見てきたベテラン弁護士が著書の中でおっしゃっています。
運がいい人と悪い人の違いは、人生で出会うトラブルのスケールアップにあるのだそうです。

松下幸之助は、まさにトラブルのスケールアップをしていった経営者でした。
「経営の神様」と言われていますが、生涯に何度も失敗しています。
でも、そのトラブルや不況をバネとして、さらに経営者として人間としてひとまわり大きくなるとともに。
運悪く落ち込んだときでも、危機的なレベルまで落ち込むことはしなくなってゆきました。
ジグザグを繰り返しながらも、上昇トレンドを描くとともに。
落ち込んだときの下限線も右肩上がりを描いていました。

不運に見舞われるのは仕方がないと、諦めましょう。
四季の変化があるように、景気も人の運不運も巡ってきます。
ただ、同じトラブルを繰り返さないこと。
再起不能などん底まで落ち込まないこと。
不運に遭遇しても、落ち込むレベルがだんだんと上げてゆくこと。
決断力を高めるとともに、人間力もアップさせることが大切です。