【企業研修】高卒新入社員研修での工夫

私は、高卒新人研修をとても得意としています。

高卒新入社員研修は、実は一番難しいのです。

まず、眠気対策。
3ケ月間、自宅でだらっと過ごしているので、どうしても眠くなる。
しかも、スーツや革靴など、着なれていない服に身を包んで。
今年はさらにマスク。眠気を催します。

そして、予備知識が無い。
「これくらい知っているはず」というわけにはいかないですし。
仕事での体験談が通用しません。
世代も、私の子供より若い人たちです。

それでもって、真っ白な心にどんな絵を最初に描くか、の責任もあります。

だからこそ、楽しいと私は感じています。
素直に受け止めてくれるので、やりがいがあります。

そして、一部に工場長向け研修の内容を盛り込んでいます。
工場長の立場で、ムダをなくすためには、品質問題が発生したら、計画通りに生産ができないとどうなるか、を考えてもらうのです。

ついこの間まで高校生だった、現場経験の無い若者たちですが。
意外にも、本質をついた、しっかりした考えをグループ討議で述べてます。
オブザーバー参加している、企業の人事、製造責任者がびっくりします!
「え〜、ウチの管理職連中よりもしっかりしてる」などと。

一人前に扱えば、一人前に応えてくれるのです。
「最近の若者は・・・」などというのは、中高年の思い込み。
工場長の立場で、と設定してあげると、ちゃんと考える下地はあるのです。

こんな芸当ができるのも、私は経営者や工場長も指導できるから。
責任者も、毎年大変満足されます。