決断力の構造は、このようになっていると、弊社では考えています。
一番下の基礎構造として、個人においての人生哲学や人間観があります。
企業の場合は、経営理念やビジョン・ミッションということになります。
何を大切に考え、行動しているのか?
これが 決断する場合の根本にあるのです。
その上の二番目として、「価値観」と「決断パターン」があります。
私が行う研修やセミナーでは、価値観や決断パターン診断をいたします。
人生哲学や人間観、経営理念は不変ですが、価値観や決断パターンは5年くらいで変化することがあります。
何を大切に考えているのか、どのような思考・行動様式を好むのかは、立場や環境、人間関係に影響されることがあるのです。
三番目には「準備」があります。
決断する場面に直面しても、すぐに決断することはできません。
あらかじめ「準備」をしておかないと、正しい決断がすみやかにできるとは限らないのです。
準備すべきこととは、何を決断するのか、そのために必要な情報はなんなのか、判断基準はなんなのかを明確にしておくことです。
そのうえに、決断の三要素としてのスピード、プロセス、クオリティがあります。
こちらは、別記事「決断力の三要素、スピード、プロセス、クオリティとは」で解説しております。
こうした3つの土台、3つの柱の上に、「決断力」が乗っかっているのです。
そして、決断して、実行して、ワンサイクルです。