「仕事の目的」を明確にしないと、決断できない

あなたは、ご自身の「仕事の目的」を考えて、仕事に取り組んでいますか?
「なんとなく」「ルーチンだから、いちいち考えていない」かもしれませんね。

日常業務であれば、それでも大きな問題は発生しないかもしれません。
でも、プロジェクト活動のような非定型業務では、「仕事の目的」が明確でないと
多様な背景や価値観を持つ人々をまとめ上げることが難しくなります。

同じ仕事をしていても、何のために働いているのかは個人個人で違います。

①生活のために働いている
②レンガを積み上げている
③建物を作っている
④みんなが集まる建物を作っている
⑤みんなが幸せに過ごせることに貢献している

次元の高い目標を共有することで、働く意欲も高まり、成果も大きくなります。

私も会社員時代、総費用グローバル販売管理システム構築にあたって、企画から
コンサル会社の選定、プロジェクトの立ち上げに深く関与したことがあります。
このときの「仕事の目的」とは。

「販売機会ロスの最小化を目指し、グローバルで生産販売情報のシームレスな
連携を実現する」ことでした。

それまで各工場、各事業部、各海外会社で独自にコントロールしていた情報を
一元管理することには、心理的抵抗と物理的障害がいくつもありました。
それでも企画を実現できたのは、「仕事の目的」を全員が共有できるように数々の
仕掛けを行ったからでした。

仕事の途中では、あれこれと思い悩むこともあります。
決断を迫られる場面もあります。
でも、「仕事の目的」が明確であり、チームで共有できていれば。
迷いが少なくなり、ベクトルを合わせて効果的に仕事を進めることができます。

リーダーの役割とは。
「仕事の目的」を設定し。
メンバーと共有し。
目的達成までの道筋をつけること。
そのための具体的手法を、これからお伝えしてまいりたいと思うのです。