2015年の年末には、大きな決断のニュースがありましたね。
慰安婦問題に関する、日韓合意です。
合意内容については、ここれは詳しく触れません。
日本側がかなり踏み込んだ対応をしたのも事実ですし、韓国側も必死に国内を説得
しようとしています。
日本国内にも多様な意見がありますし、韓国の世論は沈静化していません。
でも、第一歩を踏み出したことは事実です。
私は、決断とは より良い未来を拓くために行うもの、と申し上げております。
去年の今頃、日韓首脳会談が年内に実現すると予想した方がどれくらいいたで
しょうか?
11月に、前提条件の無い会談が実現しました。
そして、戦後70年、日韓基本条約締結50周年に、大きな問題解決に向けての合意
ができました。
こうした合意ができると予想した方も、居なかったと思います。
過去にとらわれ過ぎると、大きな代償を払うことがよくあります。
株式投資で、「損切り」できないことで大失敗した例はございますか?
買値よりも下がっているのに、「この材料が出れば上がるはず」「いつかは良くなる」
と持ち続けているうちに、まだまだ下がっていって・・・
現物株だけなら、余裕資金ならまだしも、信用取引していれば大変なことになります。
企業経営でも、同じことが起こり得ます。
パナソニックはプラズマテレビ事業に6000億円もの大金を投じました。
「ここでシャープに負けられない!」「これでソニーを引き離す!」という号令の下。
次々と工場を建設しましたが、結局のところは テレビの売値よりも材料費の方が高く
なってしまい、撤退を決断せざるを得なくなりました。
いかに苦渋のことであっても、より良い未来を拓くためには決断が必要です。
いつまでも、冬の時代が続くわけではありません。
春を迎えるためにも、「ここで問題を解決するのだ!」という決断ができるかどうか。
まずは、日韓両政府の決断に拍手を送りたいと思うのです。