ビジネスでは、相手に「Yes!」を頂く場面が多くあります。
お客様に買っていただく、仕入れ先に納期と価格を承認してもらう、上司に経費支出を認めてもらう、出張許可をもらう、設備の購入を認めてもらう、新製品開発にGOを出してもらう・・・などなど。
そのためには、自分のやりたいことをきちんと説明しないといけません。
ところが、往々にして自分の興味関心があることばかりを滔々と説明する人が居ます。
不思議なもので、あまりにあれこれと言葉で説明されると、聞いている方は白けてくるんですよね。
そうなると、なかなか「Yes!」とは言いにくくなってくるのです。
ここに気が付いていない人が、意外とたくさんいらっしゃいます。
自分のやりたいことは、ちょっと横に置いておいて。
相手にとってのメリットを、端的に数字で示してみてはいかがでしょうか。
ダイエット食品のCMが、典型例です。
「これを飲むと、1ケ月で5kg痩せることができます」と聞けば、やせた自分の姿がイメージできてしまいます。
あとは、お値段と送料を聞けば、買うか買わないかの判断がすぐにできます。
これは誰それが開発したとか、こんなに評判がいいとか、飲みやすいとか、どんな苦労があったのだとか。
ストーリーも大切かもしれませんが、それは売る側の事情です。
言葉でいくら語っても、買う側にとってはどうでもいいことなのです。
自分の興味関心よりも、相手の「Yes!」を頂くためにどう話せばいいのか。
そう考えると、数字を使ってコンパクトに話をまとめるというところにたどり着くと思うのです。