最近よくある傾向なのですが。
ネットで検索した情報だけで、物事を判断していませんか?
ネットにある情報だけが、すべてだと思っていませんか?
確かに、ネットはとても便利です。
必要な情報が、簡単に手に入ります。
もちろん、私も活用しております。
でも、ネットがすべて、と思ってしまうのは、実は危険なことなのです。
本当に必要な情報、活きた情報は、ネットには載っていないことがたくさんあるからです。
誰が書いているのか、見ているのかわからないのが、ネットの怖いところ。
炎上騒ぎとは、思わず本音を書いてしまったり、配慮が足りないことへの攻撃です。
つまり、「外向きの顔」「表面上の話」が載っているにすぎないのです。本音の話、ここだけの話は、決してネットで出回ることがありません。
ネットの情報は、読み込み、裏付けを取り、確認する作業が大切です。
私の知り合いのコンサルタントの例ですが、ある市に住んだことさえないのに、その市に在住だとウィキペディアに書かれていたそうです!
このようないいかげんな情報、本人が書いたのか、誰が書いたのかすらわからない情報が氾濫しているのが、ネット社会です。
テレビで気になったことをちょっと調べるには、それでもいいと思います。
研究レポートや本を書くなどの、重要な情報発信をする場合や。
大きな取引、合弁や買収などの大きな決断をする場合には、ネットの情報だけで判断するのはあまりに危険です。
時間はかかっても、ネット以外の情報源にあたってみることが大切でしょう。
要は、便利さにかまけてしまって、自分の頭で考えることを放棄しないこと。
考えることができるのが、あなたがあなたたるゆえんなのですから。
そのための効果的なトレーニング方法は、読書をすること。特に歴史書や伝記は、あなたに決断し、人を動かすことの知恵を授けてくれることでしょう。
しかも、単にあらすじを追うのではなく、「自分だったらどうするだろうか?」と考えながら読むことです。
面倒くさがらずに、重大な決断ではしっかりと情報を集めて、じっくりと合理的に考えてみてはいかがでしょうか。