12月に入り、歳末商戦・クリスマス商戦も活気を帯びてまいりましたね。
お勤めの方にはボーナスもあり、忘年会や年末気分で心が浮き立ちやすい季節ですね。
いつもより豊かな財布を持って街中を歩いていると。
バーゲンや大売出しの看板、きらびやかなイルミネーションがあなたを手招きして
います。
ふと立ち寄った店で、買う気も無いままに商品を眺めていると。
店員さんが、にこやかな顔で声を掛けてきました。
ちょっと試しに手に取ってみると、なかなかいい感じです。
でも、ちょっと違和感も感じているあなたに、店員さんが一言。
「よくお似合いですよ!素敵です!」
ここでぐらっときて、つい買ってしまった・・・というご経験はおありですか?
商品やサービスは、どんなに売り込んでも売れません。
買い手が「買う決断」をしないと、売れないのです。
優れた営業マンは、お客様に「買う決断」を促すプロフェッショナルなのです。
あなたの「買う決断」は、合理的に考えた末のことでしょうか?
一時的に「いい気分」になって、つい決断してしまっては いませんか?
アドバイスを求めたつもりが、実は売り手の思うつぼに陥った、ということには
なっていないでしょうか?
「買う決断」をする前に、冷静に考えていただきたいと思います。
先月18日に、阪南大学中小企業支援センター様主催で、「失敗しないために
アジア進出決断ノウハウ~こうすれば道は開ける~」というタイトルで2時間の
講演に登壇いたしました。
ある受講者の方が「最近は、海外進出を煽るようなセミナーが多くて、うんざりして
いました。今日のセミナーは一味も二味も違った味付けで、大変興味深かったです。
やはり、実際の経験談がおありの方は違いますね」とコメントして頂きました。
これが私が言いたかったことだ!と、ハタと膝を打ちました。
数社の保険を選べることを謳い文句にした会社が、実は保険会社からのバックマージン
が多い保険商品から順番に、お客様に勧めていた、という事例もありました。
「この株が上がる!」と言いながら、自分たちがあらかじめ買っていた株を売り逃げ
するのが、仕手筋の手口です。
ここまで悪質ではなくとも、利害関係を隠してあなたに近づき、「買う決断」を
促す人々が存在することに、注意しないといけません。
私は「決断力プロデューサー」を名乗って活動しております。
あなたの決断を、利害関係のない第三者的立場から一緒になって考えてみること。
あなた自身が、第三者的なモノの見方をすることを、サポートいたします。
あなたの決断が、合理的ではない 一時の感情に駆られてのものにならないよう。
心が浮き立つ歳末は、特にご注意いただきたいと思います。