経営者は「見切り千両」

株式市場が、活況を呈しています。
2万円台を回復し、さらに上を目指すのではないか、という説も説得力があります。

当面はギリシャの信用不安がありますが、日本企業の業績を見ると まだまだ期待が持てそうです。

ところが、ここで勢いに任せて飛び乗れば、怪我することは必定。
全員が強気になったときこそが、相場の天井だったということは、あとからわかることが多いものです。

会社経営も、似たようなところがあります。
景気がよくなり、市場競争が激しくなって。
ここでライバルを突き放そう!ということで追加投資を決断したときが景気の山。
あとから振り返れば、余分な投資だったということを何度も見てきました。

パナソニックのプラズマパネル、シャープの液晶パネルへの投資が、その最たるものですね。

失敗に気づいた時には、すぐに撤回できればいいのですが。
そのうち良くなるだろう、失敗を認めるのは耐え難い、これは一時的なものだなどと、自分を慰めてズルズル過ごし、気が付いた時にはどうにも手の施しようがなくなってしまいます。
まさに、「見切り千両」です。

失敗は、誰でも犯すモノ。
大切なことは、失敗に気づいた時に迅速に方向転換を図ることです。
そうすれば、失敗の傷も少なくて済みます。

理屈で言うのは簡単ですが、なかなか現実には難しいです。
人間には「感情」がありますから。

自分の失敗を認めたくない、お世話になった方の顔に泥を塗る・・・

でも、これは個人の感情です。

経営者に期待されていることは、もっと大きな視点で物事を決断することです。

失敗は失敗と、割り切って。
同じことを繰り返さないように、自分を戒めたいものです。