必要な人財は自ら育てる!決断を

最近は何でも市場で手に入れることができますし、ネットで検索すれば どんな
ものがどこにあるかまで わかりますね。

モノやサービス、不動産だけでなく、転職サービスを使えば 人材まで探し出す
ことが出来ます。
とても便利な世の中になったものです。

でも本当に必要なものは、市場やネットに出てこないものです。

人材でも不動産でも、「本当の掘り出し物」は市場外で取引されています。
関係者の間で、こっそりと密かに情報が行き交い、移動しています。

欲しいと思って、市場で簡単に手に入れるものは「既製品」です。
もちろん、それはそれで便利な世の中の利点を活かせばいいのですが。
組織の発展を担うことが出来る中核人財は、なかなか手に入りません。

最近は、ソフトバンクで孫社長の後継者の年収が話題になりました。
ユニクロも、柳井氏がなんども後継者を選びましたが、なかなか定着しません。
いくらお金を出しても、創業社長のメガネに叶う人材を見つけるのは、とても
難しいことがわかります。

そこまでゆかなくても。
自社、組織にとって「屋台骨を担う」中核人財は、転職市場でも見つけることは
とても困難です。
人物が良くても、条件面で折り合わなかったり。
その逆も、もちろんあります。

本当に必要な人財は、「自ら育てる」気概が必要なのではないでしょうか?
組織の屋台骨を担う「強い管理職」は、組織のビジョンに共感しているからこそ、
その組織に所属しているのです。
金銭などの処遇も大切ですが、組織リーダーについていきたい!と思うことが
「強い管理職」のやる氣の源泉です。

日本でも転職が当たり前になった今日の人財教育とは、スキル研修だけではなく、
「組織の屋台骨を支える」人財を、いかに社内で育てるかがカギです。
市場で調達できない人財こそ、組織にとってほんとうに必要な人財。
多くの日本企業は、終身雇用の行き過ぎた面を修正しようとして、人材育成を極端
に絞り込んでしまった反動が、そろそろ表面化しつつありますね。