まずは会話を数字化することから始めよう

数字力を高めるためには。
会話を数字化することから始めると、いいと思います。

私たちの日常会話は、感覚を中心とした「アナログ」です。
もちろん、それはそれでいいのですが。
ビジネスでも同じようにアナログ中心の会話をしていると、時々行き違いが生じます。

たとえば。
「朝一番でうち合わせしましょう」なんてことを、よく言います。
でも、会社の始業時間によって微妙に違いがあるのですよね。
そして、出勤したらメール見て、部下に指示出して、それから書類を片付けて。
そうこうしていたら、30分なんてあっという間です。
そんなときにお客様や他部署の方に来られても困ります。
それならば、「9時半から打ち合わせしましょう」と言うべきなのです。

アナログ情報は、個人によって受け止め方が変わります。
企業、文化によっても違います。
インドネシアには「kira-kira」という言葉があります。
日本語では「だいたい」という意味なのですが。
「kira-kira 12時」と言うと、11時から13時までが含まれるそうです。
これは、日本人の時間間隔とは大きな違いですよね。

かほどに違う「アナログ」情報であれば。
ビジネスで使う「デジタル」化の持つ意味は大きいです。

たとえば、「ものすごい雨が降っています!」という表現も。

時間当たり降水量の置き換えないと、市役所の下水道課は動くことができません。

時間当たり20ミリの雨でも、個人にとっては「ものすごい雨」です。

でも、下水道課は動きません。

時間当たり50ミリの雨になると、下水道課の職員は待機します。

それは、下水道の配管直径が時間当たり50ミリの雨に耐えられるように埋設されているからです。

あなたの仕事でも、この例と似たようなことがあると思います。

まずは、ビジネス会話はできるだけ数字に置き換えてみること。
数字力を高めるための、第一歩です。