仕事には、勘と経験と度胸が大事だ!と公言する人が居ます。
頭文字を取って、K・K・Dと略する時もあります。
これって、本当でしょうか?
実のところ、最後の最後では勘と経験と度胸が必要になります。
まさに、ギリギリの決断を迫られる場面です。
この点に関しては、私も同意します。
でも、普通の場面ではどうなのか。
勘と経験と度胸に頼りすぎることは、とても危険です。
なぜなら、いつも「出たとこ勝負」していて、ビジネスが成功するとは思えません。
ビジネスに必要なのは、事前の「準備」です。
お客様のこと、ライバル企業のこと、市場動向、技術開発、工場の生産能力などなど。
あらゆることを事前に調べておかないと、その場の思いつきで商談はできません。
失敗しても、やり直しができることが大切ですから。
誰がやっても同じような成功ができるように準備することが、大切ですから。
どんなに事前準備をしっかりしていても、想定以上のことが起こります。
そのときに、ようやく勘、経験、度胸が必要となるのです。
そう、「ようやく」です。
勘と経験と度胸は、普段は封印しておくことです。
頼りすぎると、同じことを何度も繰り返していることになりかねませんから。